撮影小物:金魚の凧の寓意
- 凧上げ
日本でも正月の凧上げは定番ですね。中華圏では凧の柄により「吉祥」「祝福」「長寿」など様々な意味があり、幸福で円満な生活への人々の期待や憧憬を表しています。
中国では春節から清明節(お彼岸にあたる行事)の頃までに広場や公園で凧上げをする人が多く、凧の飛ぶ空を見上げれば「春が来るな」と感じる人が多いことから、春を告げる存在でもあります。
また、子供たちが凧上げをする賑やかで純真な姿から、天真爛漫さの象徴でもあります。
- 魚の寓意
知っている方もいるように、中国語で「魚」の発音は「余」の発音と同じです。そのため、今年も「余裕がある」「余がある」ことを願って、「魚」の語は言葉遊びに使われることが多いです。例えば「連年有余」「喜慶有余」などの言葉に使われます。
更に、金魚は「金玉満堂」と今後の生活への祝福が込められています。金魚の色によって意味が変わることも面白いでしょう。金色はお金持ちになる「進財」(「金」と「進」の発音が同じです)、黒色は厄を避け魔から守ってくれる「幸運」、赤色は深い「愛情」を意味しています。
世界中の人々の生活の中に昔から根付いている民間風俗の一つして、凧に触れる機会が増えていくといいですね。
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